別居中・離婚・再婚活中・ステップファミリー

どのような形の家庭にも
幸せと、心のあたたかさを見出せますように。

「再婚して専業主婦になりたい」は甘え?再婚後も仕事は続けるべき?

私は再婚です。

専業主婦で、幸せに生活しています。

ただ当たり前ですが、時々は夫婦喧嘩もしますし、夫の悪口も言いますね。

そして卵は98円の10個パックを買いますし、100グラム48円の胸肉がヘビーローテーション。

再婚して専業主婦になっただけなんです。

別に天皇家に嫁いだ訳じゃありません。

ケンカもするし、仲直りもする。

節約もするし、お出かけもする。

ありきたりな家庭です。


以前、シングルマザーの時は「再婚して幸せな専業主婦」と聞くと、何かものすごい想像をしていました。

昼間はカフェでママ友ランチ、夜はお取り寄せ。

平日はジムで週末はエステ、年二回の海外旅行。


再婚の幸せな専業主婦=悠々自適なセレブ生活


そんな訳ありません(笑)

シンママ時代の妄想ですね。

そして世間では


「無職の専業主婦」

「専業主婦で羨ましい」

「専業主婦はニート・化石」


専業主婦には賛否両論あるかと思いますが、

「退職すれば専業主婦」です。誰でも。

厳密には「失業中」「転職活動中」という括りもありますけど、それでも再就職を断念すれば、誰でも専業主婦な訳です。


そして「羨ましいわー。うちにはそんなゆとりは無いわ」という方は、働くことを自分の意志で選んでいる

世の中には、ご主人が年収200万円台とか、生活保護世帯でも「専業主婦」は実在しますから、

「うちには、そんなゆとりはないわ」=稼ぎの少ない旦那が悪い

そのように何かのせいにしたい気持ちは分かりますけど、結局は誰のせいでもなく、それを自分自身が選択している。

「働く」ことを自分で選んでいるのです。


そして「ゆとりがない」なんて、ちょっと自分を下げる言い方をして、人間関係を無難にやり過ごそうとしている場合もありますね。


どんな理由があるにせよ「専業主婦」は誰でもなれます。

その代わり、世帯収入は減ります。それだけのこと。


冒頭から淡々としていますが、実は「これって全部、かつての私」なんですね。


「専業主婦が羨ましい」


前回の結婚生活で、いつもそう思っていました。

でも当時の元夫のお給料では、とても生活できない。

私が働かないと、やっていけない。

そして共働きで、私の方が収入も多い、残業も多い、なのにどうして家事は全て私なの?

元夫に頼むと、洗濯はしわだらけだし、炊飯器も使えない。

やり方を教えても、その通りにやってくれない。

「お前は、細かすぎる。汚くたって充分生きていけるだろう」

もうこの時点で「頼む相手を間違えた」なんです。

いえ、家事を頼む相手を間違えたというか、そもそも結婚相手を間違えたというか。

ですから結局は自分がやった方が早い!ってことで不平等感はどんどん膨らむばかり。

「家事をしない」だけなら、まだマシ。

散らかす・汚すで「居るだけで家事がどんどん増える」

もうね、「なんで結婚しちゃったんだろう」って日々です。


ですから離婚理由はまた別にありますけど、「良い夫が散らかす」ならOKですが「許せない夫が更に散らかす」となると、毎日が発狂でしたね。


で、本題ですが

実は元夫と今夫、年収はそんなに変わりません。

「私が働かないと、やっていけない。」

いえいえ、同じ金額で、生活できています。

「過去の自分よ、なに寝ぼけたこと言ってんだ」って感じです。


ですから先程

「うちには、そんなゆとりはないわ」と言っていても、本質的には、自分自身で働くことを選んでいる

・・・なんて書きましたけれど、まさに、その状態。

専業主婦になろうと思えばなれたんでしょうけど、怖かったんですよね。

自分が仕事を辞めて、この、頼りにならない元夫に大黒柱を委ねるのが。


「ゆとりがない」


それって、年収の話じゃないんです。

精神的なゆとり。


もし、仮に年収1000万円の夫が居ても、

「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ」とかね。

毎日言われたら嫌じゃないですか。

そして洋服1枚買うのも「買っても良いですか」とお伺いを立てて、そこにいちいち「人の金で買い物できるんだからいい身分だよな」とか嫌味を言われちゃう。

私だったら嫌ですね。

年収1000万円でも、2000万円でも、無理です。

もしお金があっても精神的なゆとりがなければ、結婚生活は成り立たない。






そして今は実際に専業主婦で、一応お伺いは立てます。

「これ買ってもいい?」ってね。

例え1000円・2000円でも、予想外の出費は一応、訊きます。

「そんなもん、いらん」と断られることもありますし、「あー、いいじゃん、それ!」って喜ばれる時もあります。

ですから絶対に賛同ばかりでもありませんけど、却下されることも踏まえて、一つ一つ話し合いが出来る。


「話し合い」


離婚経験のある方は、思い当たること多々ありませんか?


「話し合っても全く解決しない」

「一方通行」

「平行線」

「水掛け論」

「支離滅裂」

「話し合えば話し合うほど逃げられる」

「または逆ギレされる」

「会話が通じない」


よく「専業主婦になるには年収いくら必要か」なんて記事も見かけますけど、もちろん、人それぞれに金額(希望額~必要最低額)はありますよ。

金額も大切ですけれど、それ以上に大事なのは「話し合いができる」

すごく当たり前のことですが、忘れがちな部分でもあります。


辛い生活の中では「再婚して専業主婦で悠々自適に暮らしたい」

そう思ってしまうのは当然。

ですが、それは本当にあなたの本心でしょうか。

別に大金持ちじゃなくても、その時々で話し合って、二人で協力して乗り越えていける。

そんな夫婦の形もあります。


「働ける時は働く」

「病気の時はしっかり休んで療養する」

「家事や育児に専念する時期があって良い」

「働きたくなったから家事を分担して欲しい」


色んなことを一つ一つ、お互いに思いやりをもって一緒に考え、決めていく。

楽ではないかも知れない、でも


「あなたのために頑張れる」

「あなたも家族のために頑張ってくれている」


そのような幸せの形もありますね。

ですから時々意識的に「前回の結婚生活の辛かったこと」を思い出して、客観的に振り返ることをお勧めします。


何が辛くて離婚したのか。

何が嫌で離婚したのか。

それを踏まえて、今後どうなりたいのか。



それを思い出して、目標を軌道修正していく。

愚痴に流されるのではなく、実現可能な幸せを設定していく。

そうすると、自分の本当の理想が見えてきます。




ちなみにうちは元々遠距離(中距離?)恋愛だったため、再婚での引っ越しから必然的に退職し、専業主婦になりました。


「働きたかったら働いてもいいし、専業主婦になりたかったら専業主婦でもいいし」


再婚時に、夫から言われた言葉です。

嬉しかったですね。

外で働いていても、家で家事をしていても、自分は自分。

その自分を好きになるということ。


「働いていない自分は駄目だ」

「働かなきゃいけない自分は駄目だ」


そんな葛藤から自由になって、今、目の前の与えられた出来事に精一杯、取り組む。

そして外で働く時が来たら働けばいいし、外で働けない期間は家事育児を頑張る。

我が家は、そんな感じです。






再婚となると、「お金の話」は避けて通れません。

初婚も勿論ですが、再婚の場合は「連れ子にかかる費用」「元夫の養育費」など、話し合う項目が増えますね。

費用負担は正解のない話ですし、そもそも「お金の話は苦手」だったり、「お金の話はタブー」とされる風潮もあるでしょう。


そして「前回の離婚」

正直なところ、「仕事を辞めて再婚して、また離婚したらどうしよう」

そんな悩みもありませんか?


現実には「そう思うなら再婚なんてするな」と一喝されてしまいそうで、本音は中々言えません。

ですが心の中では、一度離婚を経験して「世の中に”絶対”なんてない」ことも知っている私たちです。


だからこそ、唯一の人と出会って


「言いにくいことも建設的に話し合える」

「負担を押し付けあうのではなく、お互いを思いやれる」


「外で働くか・働かないか」の前に、

「本音で話し合って、協力して問題を解決していけるかどうか」


お互いを思いやって話し合いができたら、「専業主婦か兼業主婦か」なんて問題は、本当に些細なことです。

思いやりが無ければ、どちらを選んでもうまくいきません。

信頼関係がしっかりできていれば、専業主婦・兼業主婦、どちらを選んでも夫婦で力を合わせて乗り越えていける。


そのようなあたたかな関係性を丁寧に築いて、幸せな再婚生活を送れたら良いですね。

あなたに良い出会いが訪れますように!