別居中・離婚・再婚活中・ステップファミリー

どのような形の家庭にも
幸せと、心のあたたかさを見出せますように。

結婚生活は思いやり

ブログ開設から4ヵ月です。
1日1記事!を目標にしたいところですが、現在28記事。
全然だめですね(^^)

ブログを書く時間が取れないぐらい毎日が充実していたと思えば、ありがたいことです。

今も上の子が夏休みで、中々のんびりもしていられません。
最大の敵は自由研究です。
思ったように進みません ←子どもが。

「宿題」

大変です。私も好きではありませんでした。

ですが、

「宿題をする」

「宿題をさせる」

どっちが大変かって・・・ ご想像通りですヨ。


それとお料理。
小学生高学年ですから、この夏休みを機に卵焼き・ポテトサラダぐらいは作れるようになって欲しい。
おひたし程度は手伝わせています。

もう気が気じゃありません。。。
包丁を持つ手は危なっかしいし、横で下の1歳児は唐突に泣き出すし・・・

それこそ、

お料理、教える必要ある???
大人になってから自分でお料理教室でも行けば???

・・・と、何度思ったことか。

まあ、そんな無責任なことも言えないので、親子で頑張り中です。


ちなみに夫は、少々はお料理します。
私が風邪で寝込んでいるとか、妊娠中の切迫で動けなかったとき。
お弁当を買ってきてくれたこともありました。

「料理ができるか、できないか」

そこはそんなに問題じゃないんですよね。

「自分が、やる」

妻が大変なとき。弱っているとき。

「今日は俺が作るよ」

「何か食べたいものを言って。買ってくるから」

これです。
この一言が言えたら、結婚生活はそこそこ順風満帆^^

学歴や職業や顔立ち、服装、年齢、趣味、お家柄。
結婚には人それぞれ、色んな条件があるかも知れません。

ですが、その結婚生活が上手くいくのも破綻するのも

「結局は思いやり」

一度離婚を経験した私が自信を持って言います。
結婚は思いやりです。それが無くなると破綻します。

お見合いプロフィールの書き方とか、モテスーツ、男受け・女受け、世間の婚活には色々な戦略があるかも知れませんが、一番確実にお相手を射止めるなら

必殺!愛情・思いやり攻撃です。

その思いやりがただの自己満足だと、空回りに終わっちゃう時もありますけどね。

あとは尊敬とか、人間性とか、計画性、主体性、決断力、責任感、相性、価値観、・・・

あああ。成婚のハードルがドンドン上がってきました(笑)


そんな訳でこの夏の目標。
私自身も思いやりを大切にしたいものです。

みなさま楽しい夏をお過ごしくださいね!

40代でも妊娠できる?再婚と出産は時間との戦い?高齢出産の決断

私は30代で上の子を出産。
40代で下の子を出産しています。

再婚が高齢出産とは限りませんが、出会いが既にその年代に差し掛かっているとやはり考えますよね。

私自身も悩みました。

「高齢で産んでも大丈夫なのか」

「そもそも何歳まで産めるのか」

「年の差の大きい異父兄弟を、上の子は歓迎してくれるだろうか」

▼ その時の様子はこちら

関連記事
再婚後の妊活・出産・セメントベビー。産むか産まないかの迷いと選択(別窓で参照)

「高齢で産むリスク」

「高齢出産で生まれた子どもの気持ち」

世間的には、未だにこのような懸念があるかも知れません。
しかしながら私個人としては、高齢でも産んで良かったと感じています。幸せです。

もちろん妊娠トラブルや高齢出産の大変さはありました。

根本的に、30代前半の初産の時とは体力が違います。

それでもきちんと、一つ一つ乗り越え方が用意されていますし、周りの助けもあります。
高齢出産を控えて不安に思っている方の参考になれば幸いです。

何歳まで産める?40代の妊娠率に振り回されていた頃


当時は、もう何十回と検索してしまいました。

「40代 妊娠率」

「アラフォー 自然妊娠」

それがですね、「〇〇%」とドンピシャで書かれている記事を発見しても、検索は止まらないのです。

もしこれが「歌の題名」だったら、歌詞で検索しますよね。
そして無事にHITすれば「ああ!これこれ!こんな題名だったわー」って、普通はそこで検索が終わるじゃないですか。

ですが、この「妊娠率」に関しての検索は終わりません。

仮に「2018年・40代・妊娠率」で合致して「〇〇%」と書かれていても、

「もし経産婦だったら?」

「もし夫が30代だったら?」

「41歳だったら?」

「42歳だったら?」

「2019年なら?」

「2020年なら?」

「2021年なら?」

まあ、未来の検索はできないですけれども、こんな風にいつまでもしつこく検索してしまうのです。

要は、不安なのですね。

「産まれたらどうしよう」

「産まれなかったらどうしよう」

結局「不安」が止まらない限り、検索は終わりません。

ですから「妊娠率が何%か」なんてことよりも、「自分自身が安心する」ことの方が大切なのです。

産んでも産まなくても、私は私。

どのような状況にも振り回されることなく、自分自身が正直に真っ直ぐ生きていけることが大切。

検索も5回までなら許容範囲。6回以降はNG!

そのように決めて、検索したくなったら無理やりにでも掃除をしたり、お料理をしたり。
そんな風に過ごしていました。


確かに、妊娠率は大切です。
知らないより知っておいた方が良いです。

ただ、その数字に振り回されて生きるのは本末転倒ですよね。


ちなみに、私は40代で再婚していますが、夫と出会ったのは30代です。

「もし産むのなら、一日も早く」

そんな焦りがありました。

しかしながら夫は夫で、まずは家族の信頼関係を築くことを優先としていました。

上の子(私の連れ子)の父親になること。
私と夫婦になること。

お付き合い → 入籍 → 転居転校 → 新生活 → 家族の安定

その基盤がきちんと整ってからだと。

そして、その結果(年齢的に)二人の子どもを授かれなくなったとしても、それはそれ。


夫は「自分の実子を持つか持たないか」ということよりも、今ここにいる三人が先ず家族の信頼で繋がれることを優先したのでした。

そのため出会ってから妊娠に至るまでに数年間かかり、結果として40代での高齢出産になっています。

これが正しかったかどうかは分かりません。
私はたまたま運よく無事に出産できただけのことです。

もしかしたら授からなかったかも知れませんし、他所でも「30代なら産めたかも知れないのに、40代だから産めなかった」そんなケースがありますよね。

ですから正解・不正解は分かりませんけれど、大切なことは「家族で決める」
これが一番重要だったのではないでしょうか。

どんな結論であっても、家族がみんなで意見を出し合って、みんなの幸せのために力を出し合って。
それが大事なんじゃないかなと、当時を振り返ってそのように思います。


余談ですが友人夫婦は授かり再婚です。
今も仲良く幸せに暮らしています。

「こういう順番であるべきだ」

「こうしたら絶対に幸せになれる」

人生、そのようなマニュアル通りには進みませんよね。

それでも「予想外の事態にも、その時その時の最善を生きていれば必ず幸せになれる」と確信して、前進したいものです。

「これから、どうしたら良いか」

「考えていたことと違う展開になった」

「努力しているのに、思ったように進まない」

色んな道があると思いますが、どのような状況にも振り回されることなく、先ずは自分自身と、今そばにいてくれている家族に自信を持って生きられますように。


高齢で産むことのリスク


あくまでも私の場合ですが、妊娠が分かり近くの産婦人科を受診したところ近隣への紹介状が出されました。

「ハイリスク妊婦」

初産でもトラブルがあり、上の子は1500未満児(極低出生体重児)です。
そのことも踏まえて、かつ40代。

大病院の方が安心して出産できるだろうとの判断でした。

しかしながら2件目も断られ、3件目、遠方の母子周産期医療センターでようやく受け入れが決まります。

もしここでも断られていたら・・・
あやうく「妊婦たらい回し」です。ゾッとしました。

高齢出産が普及しているとは言え、まだまだ産婦人科・母子周産期医療センターは人手不足です。

NICUのある大病院が県内に一か所しかないといったケースも少なくはありません。
高齢で産むなら、念のため病院を探しておくと良いですね。

(近場の産婦人科で受け入れて頂けたとしても、途中経過によって急遽大病院に移る可能性があります。)

遠方の周産期医療センターで受け入れて頂いたのですが、遠方ですとやはり通院が大変です。
私の場合は切迫早産での安静期間があったため、タクシー代がかなりかさみましたが、「通えるだけラッキー」

当時は、県外から搬送されてきた妊婦さんもおられたほどです。


また、「出生前診断」についても確認されました。
初産(30代前半)の時は何も訊かれませんでしたが、40代での出産となると「出生前診断を受けるかどうか」を訊かれるようです。

私たち夫婦は受けませんでしたが、

「受ける」

「受けない」

どちらを選んでも夫婦の選択。
事前に(妊活前に)夫婦でお互いの意思が確認できているとスムーズですね。

「高齢で産むことのリスク」これは、不安になるためのものではありません。

「リスクがあるからこそ、協力してね」

これから高齢出産される方には、特にご主人に大切にされ、安心してのんびりとお過ごし頂きたいものです。


私は二人目にして「妊娠糖尿病」「産後高血圧」になりました。
初産の時は血糖・血圧ともに大丈夫だったのですが、40代ともなるとやはり数値は高めに出るようです。

また、子宮頸がん検診にも引っかかってしまいました。
そちらは後日あらためて記載できればと思いますが、40代は色々と不調に見舞われます。

高齢出産。健康管理と貯金には余裕があるのが理想ですね。

私は医療保険・がん保険に入っていなかったので、補助の妊婦検診以外は全て国民健康保険で受診。
費用もかさみ、自業自得ですがかなり落ち込みました・・

高齢出産でも、楽な面はある


私の場合ですが、総合的に見て初産より40代での二人目出産の方が楽でした。
高齢出産自体は大変ですが、過ごし方によってこんなにも負担が減るのだと実感しています。

特にパートナーの存在ほど大きなものはありません。

初産の時は夫婦不仲だったため(0歳で別居しています)妊娠中も出産も本当に大変でした・・・。
再婚後、二人目の時は夫が何かと世話を焼いてくれたため、助かりました。

出産は女の仕事と思われがちですが、夫の役割は大きいですよね。


医療も発展しています。
初産は帝王切開でしたが、術後は散々苦しんだ記憶しかありません。

それが二人目の帝王切開は不思議と全く痛くありませんでした。
麻酔も痛み止めも進化しているようです。

私と同様、年の差兄弟でご出産される方は、体力的には懸念されても、医療面の劇的な進化で意外と楽に過ごせるかも知れません。

高齢出産と産後の戻り


これは確実に不利です。
30代での出産は、産後の回復も早かったです。

40代では体型はなかなか戻りません。
授乳は、おっぱいが出たのが驚きでした(笑) 40代でも出ました。が、断乳後はご想像通りです・・・
子宮の戻り不良もあります。

そして腰痛ですよね。
30代は抱っこひもで出かけていましたが、40代はほぼベビーカーです。

産後半年、かなりの差を感じました。

30代なら、半年もすればここまで回復していたのに・・・
40代ではもう回復さえもしないのかな、と。
自分の腹筋がどこにあるかも分からない(力が入らないんです・・)
相当へこみました。

それが産後一年。

ようやくお腹が凹みはじめ、腹筋がどこにあるかちゃんと分かるようになりました(笑)
産後の抜け毛も落ち着いています。

ですから、40代の産後は不利ですけれど、時間をかければちゃんと戻ります。

高齢出産は不利か有利か


これはもう自分次第ですよね。

病気のリスクが高いとか、子育ての面で体力がないとか色々懸念はありますけれど、一方で家族が協力してくれるとか労わってくれる等、周囲の優しさに触れる機会も多かったです。

ですから「高齢出産のメリット・デメリット」「リスク」色々ありますけれど、どちらが得か・どちらが楽かということよりも、

今置かれたこの状況の中で、嬉しいこと・幸せ・感動に心を向けて、楽しさを見出しながら毎日を過ごせたら良いですね。


あなたと、あなたのご家族が幸せでありますように!


再婚後の妊活・出産・セメントベビー。産むか産まないかの迷いと選択

再婚相手との子ども。

色んな考えがあると思います。
正解は分かりません。

「父親の違う子どもを産むなんて」

「連れ子が可哀相」

「実子と連れ子で差別されるんじゃないか」

このようなネガティブな意見も散見されますね。


一方で、

「この子が生まれて家族が一層明るくなった」

「兄弟・姉妹ができて良かった」

幸せな意見もあります。


関係性は時間と共に、良くも悪くもなります。
兄弟姉妹は特に顕著です。

「当初は仲も良かったけれど、思春期で関係が悪化した」

「子どもの頃は気まずくて受け入れられなかったけど、今では仲良し」

子どもの発達につれて、お互いの関係性が変わってきます。

幼稚園児・小学生なら、まだ一緒に遊んだりケンカしたりする時期。
高校・大学・就職・結婚等で、お互いの進路が分かれてくる時期。
親の介護や法事での話し合いが始まる時期。

その時々で、状況は変化します。

「兄弟がいて良かった」

「兄弟がいて揉める」


変化は、夫婦にも当てはまります。

「やっぱり産めば良かった」

「産んで良かったんだろうか」

私の周りでは「産んで良かった」が圧倒的に多いです。
再婚家庭だけではなく、どのような状況でも、女性は意外と(特に出産に関しては)ぶれないですよね。

「離婚したけれど、子どもを産んだことは後悔していない」

「子育ては大変だけれど、子どもは宝」

出産が原因で体調を壊したとか、金銭的に苦しい、離婚後の生活が辛い、夫婦が不仲、色んな困難がありますが「それでも産んで良かった」という意見ばかりでした。

ただ、それはあくまでも「私の周りでは」ということであって、世の中には本当に辛い状況に置かれている人もいます。

「育てられなくなった」

「会うことさえできない」

時々、悲しいニュースもありますね。


子ども側の意見も、それぞれです。

「兄弟ができて嬉しい」

「明らかに差別をされた」

「連れ子の立場である兄から虐められた」

「仲は良い方だけど、相続などで気を遣う」


このように、色んな意見があります。

結局のところ未来がどうなるかなんて誰にも分かりませんから、「産んで良かった」「産まなくて良かった」そんなことは誰にも予測できませんよね。

周りの意見は参考に、最終的には自分達夫婦で話し合って決めて、みんなで幸せに向かって努力していくことかなと思います。

「産む」「産まない」

どちらを選んだとしても、「これで良かった」と思えるように。
そんな未来にしたいものです。



どちらを選んでも幸せ


私自身は40代で再婚しています。
ですから「産む」「産まない」だけでなく、そこに「産めるかどうか」も加わって、再婚前はやはり色々と悩みました。

当時、夫は30代半ばの独身。子どもはいませんでした。

本当に私と結婚して良いのだろうか・・
不安から何度も何度も、夫の意志を確認してしまいました。

「まだ若い独身女性と結婚して、自分の子ども、普通の家庭を持ちたいと思わないのか」

まあ、嫌な質問をしてくる女だな、と(苦笑)
自分でも思います。

ですが当時はこちらも必死だったのですよね。

この人のことは愛している。
でも、幸せにしてあげられる自信がない。


私は大昔に不妊で悩んでいた時期があって、

「子どもが産めなくても幸せにはなれる」

そのようなサイトを沢山みました。


また身近に、ある事情で「産まない選択をした」ご夫婦が数人いて、その方達がとても幸せな人生を歩んでいることも知っています。

それでも、私にはその自信がありませんでした。

「子どもを持たなくとも魅力的な女性」は沢山いますが、自分自身がその「魅力的な女性」になれる自信がなかったのです。

そしてその不安を夫にまき散らし、何度も何度も夫の気持ちを確認する・・・
我ながら、うっとうしい女性だったと思います。

夫は一貫して、

「妊娠したら産めばいいし、妊娠しなかったら別にそれでも良いじゃないか」

「子どもは、既に〇〇(連れ子)がいるから良いじゃないか」

ずっとそう言い続けてくれていました。


結局、「さすがに私も40代。もう産まれないだろうな・・・」と、そのことを覚悟して、

「夫の血を分けた子どもを産んであげられないかも知れないけれど、幸せな家庭を築くために日々一生懸命がんばろう」

そう決意して再婚しました。

それが正解か不正解かなんてことは私には分かりませんが、今、幸せです。


再婚半年後に、ふと自然妊娠。その後無事に出産しています。

色々悩んだこととは全く違う展開になりましたが、兄弟・家族・みんな仲良しですし、産んで良かったです。

多分あの時、妊娠しても、しなくても、私たちは変わらず幸せに暮らせていると思います。

トッドパール「いろいろかぞく」シンママ・再婚・絵本で学ぶ家族愛

シングルマザー&再婚ママへ、お勧めの絵本です。
絵本を通して、お子さまに様々な「家族のかたち」「家族の愛」を伝えてみませんか。

「いろいろかぞく」トッド・パール作


「家族」の絵本。
敬遠していませんか?

私自身は、いつも無難な絵本ばかりを選んできました。

それでも何度かは絵本に泣かされています。
今日はそんな失敗体験の分かち合いと、このお勧めの一冊をご紹介できたらと思い、PC前に座っています。



「お父さん」って、なんのこと?


私は子どもが0歳の時に別居・1歳で離婚成立しています。

子どもは私と二人暮らしでしたから、父親の顔を見たことがありません。
そもそも最初は「お父さん」という言葉さえも知りません。

「お父さん」ってなに?

そこからでした。

しかしながら、1歳の子どもに分かるわけがない。

説明する機会をずるずる引き延ばし、無難な絵本ばかりを選び、「父親」の話題を避けていました。

結局、子どもは何も知らないまま保育園に入園したのです。


保育園に入ると、当然「父親」の話題が出てきます。

〇〇ちゃんのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、
今日の送迎はママだった、パパだった、
運動会には何人来るか、誰が来るか、

子どもたちの間では当たり前の会話ですが、「ママ」しか知らない息子には、難しい話題でした。

そのようなことがあり、私は「何とかしなくちゃいけないな」とは考えていましたが、何から説明すれば良いのか分からず・・・

結局、逃げ続けてしまったのです。

絵本の中の「お父さん」問題


最初に胸が痛んだのは、「ちびゴリラのちびちび」でした。
とても可愛い絵本です。
保育園から進級のお祝いで頂きました。

息子は保育園で、この絵本が大好きだったようです。
ですが私は、これを読んで不意に悲しくなってしまいました。

ちびゴリラのちびちびは、とても可愛いゴリラの子ども。
森中のみんなに愛されて元気に成長します。
そして盛大に誕生日を祝福されるというハッピーエンディング。

とても素敵な絵本なのですけれど・・・


「ゴリラでさえも・・。みんなに愛されて祝福されているのに」

「うちの子は・・1歳の、初めての誕生日でさえも私と二人きりだった」


自分が卑屈なことは、よく分かっています。

それでも、その頃の私は「世間の一般的な幸せ」が受け入れられずにいました。

周りと比べて、「他所は幸せ」「私は不幸」みたいな気持ち。

息子にも「ママと二人で頑張ろう、幸せになろうね!」って言ってあげたいのですけれど、

親の私自身が、

「うちは離婚して不幸」

そう思い込んでしまっている。

そして幸せそうな絵本でさえも、「それを見ると自分が惨めになる」

そんな真っ暗な、さみしい世界にいました。


次に落ち込んだのは、通信教材の体験絵本でした。
深く考えずに資料請求したのですが、そこに同封されていた体験版の絵本を開き、凍りついてしまったのです。

「パパ・ママ・いつもニコニコあったか・かぞく」

これは・・・
無理だ。

体験版の薄い絵本です。3ページ、4ページぐらいの。

それさえも拒絶反応が出て、読むことさえできない。
その場でゴミ箱に捨ててしまいました。

これが、2度目。


3度目は、大切な友人からの贈り物です。

私たち親子をとても気にかけてくれて、毎月、毎月、遠方から会いにきてくれた古い友人です。

いつも絵本やおもちゃを差し入れてくれるのでした。

「くっついた」

こちらも、とても可愛い絵本です。
早速その場で開けて、友人と私、子どもの三人で読み始めました。

金魚と金魚、ゾウとゾウ、色んな動物が出てきて、ペタッ!とくっつく。

「くっついた!」

その場面で、息子と友人もペタッ!とくっつき、大喜び。

読み進めると、最後に・・・

絵本の中で、「パパと子どもとママ」

3人がほっぺたをくっつけて、笑っている。

一瞬にして、また凍りついてしまった私。
そして友人もハッと気づいたように、その絵本を閉じて息子を連れだし、他の遊びに誘うのでした。

友人に、申し訳ないことをしてしまった。

私の中に、どうしても笑顔になれない自分自身がいたこと。

友人はその後も沢山の絵本やおもちゃを差し入れてくれました。
それ以後、友人からの贈り物に「パパ」が登場したことはありません。
おそらく、わざわざ中身を確認してから買ってくれていたのでしょう。

当時は少し悲しい出来事でしたが、幸いなことに、そんなことがありながらも変わらず友情を続けてくれた彼女の優しさに救われましたし、感謝しています。

絶対に避けられない存在


そのような経験から、私は無難な絵本ばかりを買うようになったのです。

動物、食べ物、植物、一つ一つ中身を確認するようになりました。
この確認作業でさえも嫌な気持ちだった訳ですから、相当病んでいたと思います。

次第に子どもには「お気に入りの絵本」が出来上がってきました。

どんどこ、ももんちゃん。
ぞうのパオちゃん。
こぐまちゃんと、しろくまちゃん。

「続きが読みたい」

息子は、図書館では自分で探したり、保育所で借りてきたりもしました。

結局、私の判断で「パパ」の存在を隠し通せたのは0~1歳ぐらいの話です。
シリーズ物の絵本も、続編では「お父さん」が登場しましたし、保育所での読み聞かせにも容赦なく出てきます。

そして息子は私に「これ読んで」と様々な絵本を持ってきますし、物事が分かり始めたら「うちにはお父さんはいないの?」と訊いてきました。

できれば避けて通りたい、
ですがそれは、絶対に避けられない話題だったのです。

真実の伝え方


きちんと真実を伝えよう、と決心したのは、更に数年後のことでした。
その時のことは、またこのブログで触れる機会があるかと思います。

今回ご紹介させて頂くこの絵本は、

「お父さんとは何か」

「家族とは何か」

「結婚・離婚とは何か」

ここに至るまでの前段階、

「いろんな家族のかたち」のお話です。

パパとママは、結婚したけど離婚した・・・乳幼児に説明するのは、なかなか難しいですよね。

ですから段階を経て、子どもの年齢に応じて「分かるレベル」「受け入れられる範囲で」様子を見ながら少しずつ話していくケースが多いと思います。

そして母親自身も、最初は「離婚してどん底」かも知れません。
「ようやく離婚できて良かった」かも知れません。

どちらにせよ、この気持ちも変わってきますよね。

離婚して良かったとか悪かったとか、そういうことではなく、

「この子に、何を伝えたいか」

「この子に、どのような生き方を手渡してあげられるか」

このように、時が経てば「離婚の良し悪し」よりも「これからの幸せな生き方」に目が向くようになるでしょう。

気の長い話ですが子育ては積み重ねで、この絵本は、その長い積み重ねの最初の一歩、小さいけれども大切な一歩なのです。

いろいろかぞく


タイトル通り、色々な家族が登場します。

「くっついて くらす かぞくも あれば」

「はなれて くらす かぞくも ある」

とても分かりやすい言葉で書かれています。

「ままはは ままちち ままっこ かぞくも あれば」

「もらいっこ かぞくも ある」

「パパふたり ママふたりの かぞくも あれば」

「パパかママ どちらか ひとりの かぞくも ある」

沢山の家族のかたちが登場します。

「いろんな かぞくが あるけれど」

「きみのは とくべつ すてきな かぞく」


(赤字部分が引用です)


色んな家族がいて良いこと、
誰もが愛されていること・・・、とてもシンプルに描かれています。

それをお子さんに伝えると共に、

私は、この絵本は「お母さん自身に」読んで頂きたいと思っています。

何度も何度も繰り返しお子さんに読み聞かせることで、「お母さん自身が」変わってきます。


「家族」


今ここにいる自分。

そして「たいせつな人」


お子さんと離れて暮らしておられる方もいます。
お子さんと二人きりとか、ご実家で同居とか、いろんな状況があることでしょう。

ですが、その中でも自分に出来ることがある。
お互いに必要としている。

大切な存在であること。

何度も何度も繰り返し、ご自身に伝えてあげてください。

いろいろな気持ち


おそらくこの絵本も、万人に対するものではありません。

もしかしたら

「自分は児童養護施設で育って、家族は一人もいない。施設の暮らしになじめず、友達もできなかった」

そのような環境で育ち、「この絵本が余計に辛い」と感じる方もおられるかも知れません。

ですからこの絵本に限らず、最初は「ご自身の選択」を大切にされることだと思います。

「嫌だと思ったら避ける」

「辛いと思ったら目を背ける」

始まりはそれで構わないと思っています。
私自身も当初は「パパとママ仲良し夫婦」の登場する絵本は全て避けていました。


その代わり「良いな」と思ったものは、結構がんばって取り組んできました。

絵本代もかさみますので、図書館で借りたり古本屋やバザーなど色々です。
仕事で疲れて読み聞かせが出来ない日もあります。

それでも「週に1回でも読み聞かせが出来たらOK」

とにかくハードルを低く、低く、そこからがんばる。

ほんの少しずつの歩みでも、良いと思ったものは継続的に取り入れる。

気付いたら「嫌なもの」「辛いもの」は消えています。

苦手なものを無理やり克服しようと努力した訳ではありません。

わたしの場合は、この「いろいろかぞく」の絵本の読み聞かせからですが、良いなと思ったものを続けていくうちに

いつの間にか
「パパとママ仲良し夫婦」の登場する絵本、テレビ番組、漫画、なんでも普通に楽しんで観られるようになっていました。

自分自身の心の傷が癒えて、あたたかい気持ちで生きることができていれば、家族はどんな形でも幸せでいられることでしょう。