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妊娠糖尿病で血糖測定1日7回!無事出産できる?糖質制限や費用は?

確かに、予兆はあったんですよね。

「今日はなんだか、喉が渇くなぁ」

やたら水が飲みたい。

「妊娠糖尿病」と診断されたのは、その数週間後でした。

一気に目の前が真っ暗になったのを覚えています。




そして食事制限のイライラから、かなりの夫婦喧嘩をした時期でもあります。

再婚後「父親の違う子どもを産んで良いものか」と散々迷い、覚悟を決めて妊娠したというのに・・・、

現実は連日のマタニティブルー。

「こんなに夫婦喧嘩をして、本当にこれで良かったのか」と悩んだ時期でもありました。

あれから良くも悪くも産後一年。
その経過です。


1. ブドウ糖負荷試験。妊娠糖尿病と診断された日


妊娠7か月の時ですね。
妊婦検診で、ブドウ糖負荷試験を受けました。

こちらはスクリーニング(50gGCT)です。

正常値は「140mg/dl 以下」


<検査結果> 

負荷前 106 mg/dl
60分後 197 mg/dl ←ここが本来140以下


まさかの陽性。。。

前日に結構食べたんですよね。

「明日は検査で食べられないから、時間ギリギリまでしっかり食べておこう!」みたいな・・

ですので、心配はしていませんでした。

「前の日に食べ過ぎたからよ。」

普段の妊婦検診も、検尿には異常ありませんでした。

妊娠前も「血糖が高い」なんて言われたことはありません。

BMI20の普通体型。

それでもスクリーニングに引っかかった以上は、次の検査に進みます。

前回のスクリーニングから一週間後、今度はもう少し詳しい検査(75gGCT)を受けることになりました。


妊娠糖尿病の判断基準値

  1. 負荷前 ≧ 92mg/dL
  2. 60分後 ≧ 180mg/dL
  3. 120分後 ≧ 153mg/dL

<検査結果>

負荷前 72 mg/dl
30分後 143 mg/dl
60分後 173 mg/dl
90分後 147 mg/dl
120分後 163 mg/dl ←ここが本来153以下

HbA1c 5.3

今度は万全の準備をして臨んだのですが、120分後の数値で引っかかりました・・・

この再検査でようやく、事態の深刻さを自覚したのです。






2. 血糖測定器は自腹で購入


「血糖測定器を購入して、今晩から毎日7回測定して下さい」

1日7回。食前・食後をそれぞれ3回ずつと寝る前。

「今晩から」ですよ・・・ 待ったなしです。

血糖測定器なんて、どこに売っているのかさえ知りません。

「薬局で買えますから」とのことで、帰りに立ち寄ったのですが

「在庫がないので、取り寄せ(2週間後)になります」

2週間後。。。

担当医からは「血糖値を記録して、2週間後の診察で数値を見せて下さい」と言われています。

その結果、食事療法のみで可能なのか、或いはインスリン注射や管理入院が必要なのかを判断するとのこと。

取り寄せていたら間に合いません。

こちらは小さい薬局には置いていなくて、2件回って在庫なし。

夫が車で大きな薬局(ウエルシア薬局)まで買いに行き、3件目でようやく入手できました。

私はこちら ↓ を購入しました。使い勝手は非常に良いです。





高いです!!!

実際には、これに脱脂綿と測定チップ(別売り)も追加で購入。

しかも薬局は定価販売ですから

初回 1万5000円 でした・・・

(いえ、本当の地獄はここからです。)

血糖測定には、この4点が必要です。

① 本体
② 針
③ 測定チップ
④ 脱脂綿

本体だけなら、8千円~1万円ぐらいです。

いつまでも使えるものですから、きちんとしたメーカー機器を買った方が良いですね。

病院によっては無料レンタルもあるらしく、羨ましい・・・


【 追記 】

引き続き 2020年、第3子妊娠しました。

この時点で付属は健康保険適用(3割負担)、測定器は無料レンタルに変更となっています。

下記はあくまでも2018年時点の話になりますので、金額は自費で購入した場合のご参考程度に。

年々変更がありますから、かかりつけ医でご確認下さいね。






本当に高いのは、付属の消耗品です。
針と測定チップ。

1日7回で測定すると、1日分が1000円強ぐらいになります。

実際に8日分で9000円でした。

このままですと、最初の一か月は、本体プラス付属で約4万円。

その後も一か月3万円以上かかる計算になります。

妊娠7か月で診断されてしまったら・・・産まれるまで、何万円かかるんだ!!って話ですよね。

10万円は覚悟です。

ですから、まず「1日7回」の回数をなんとかしなければなりません。

① 悪化すればインスリン注射や管理入院となり、健康保険が適用される

② 改善されたら、血糖測定の回数を減らせる

これは・・・②しかありません!!!

もう必死で食事療法に取り組みました。

その甲斐あって、途中から血糖測定の指示も「1日3回」になり、「1日2回」になり・・・

早産だったので測定期間も大幅に短縮され、なんとか総額4万7000円に、納まりました。

奇跡のV字回復です!

ちなみに、こちらの税務署では血糖測定器本体・付属代は、医療費控除の対象になりました。

この費用を「医療費」に含むかどうかは所轄の税務署の判断になるようですので、お住いの税務署にお問い合わせ下さい。

(私の場合はこの費用を含めた結果10万円を超えたので、医療費控除を受けました)





3. 妊娠中の運動療法は危険!足上げ体操で膝負傷


食事療法だけでは中々改善されないので、運動療法も取り入れました。

食後30分程度、有酸素運動をすれば食後血糖値が上がりにくくなります。

実際に血糖測定しながら、運動した日・運動しなかった日を見比べると一目瞭然です。

食後に運動をすれば、食後2時間値は120以下でした。

「運動すれば食べても大丈夫」

これが一番危険な考えでした・・・。

普段通り食べて運動。その繰り返し。

エアロビや足上げ体操を毎日やり続けた結果、ある日突然、膝が抜けました!!!

40代の高齢妊婦です。

急激に体重が増えている中で、毎食後・1日3回30分間の有酸素運動・・・

膝関節への負担は想像以上に半端ないです!

結局、2週間近く安静状態。

運動どころか普段の歩行さえもできず、より一層の食事制限を強いられるのでした・・・・

妊娠中にエアロビは危険です。

どうしても運動療法の力を借りたい方は、

「立っているだけ」
「横ステップ」←おすすめ

この程度の、負担の少ない動きが無難と思われます。




4. 基準値を超えたらどうなる?緊急受診の目安


これは事前に、担当医に確認しておくことをお勧めします。

私の場合は、

食前100 mg/dl 以下
食後120 mg/dl 以下

この数値で血糖管理していましたが、数回、値を超えることもありました。

食後130 mg/dlが、2週間に1~2回、

一度だけ食後160 mg/dlもありましたが、緊急受診はしていません。

「血糖値が高い」と言っても、

・たった1回、何かを食べ過ぎて数値が高くなった

・何も心当たりがないのに高い値が続く

・現在の妊娠週数

このように色んな状況が勘案されますから、事前に担当医と話し合っておくことですね。

ちなみに、インスリン注射の導入や管理入院なども、数値だけでは一概には言えません。

食後血糖値が140mg/dlぐらいで入院した方もおられますし、160mg/dlでも通院のみといった方もいらっしゃいました。


5. 妊娠中の糖質制限は大丈夫?


糖質制限を推奨する病院もありますし、そうでない病院もあります。

私の通院先では「ご飯はきちんと150グラム食べて下さい」との指示でした。

「妊婦は胎児に必要な栄養をとって下さい。
その上で基準値を超えた部分にはインシュリン注射で対応します。」

この対応がどうなのかは、正直わかりません。

「妊婦でも、妊娠糖尿病ならご飯は半量にする方が良い」という意見も見かけます。

ちなみに私の場合ですが、むしろ「普段の半量が150グラムぐらい」といったところで・・・

糖質を制限するどころか「普通の量」にするだけでも精一杯でした。。。





6. 糖質オフ・低糖質・ロカボマークのお菓子


そのような状況ですから、お菓子を制限することも苦行です。

唯一食べられそうなのが、ソイジョイのマカダミア。

あとはチーズとゆで卵 ←これも後々、今度は血圧とコレステロールが爆上げされるので注意が必要です。

最終的にはトマト・・・。

辛かったです!!!

何度かやけ食いしてしまったことがありました。

そのたびに、お世話になったのが

「糖質オフ・低糖質・ロカボマーク商品」

特にローソンセレクトのロカボマーク、モンテールの低糖質シリーズはお勧めです。

寒天ゼリー、アイスボックスにもお世話になりました。

(くどいですが食べ過ぎ注意!)

また、その他の商品ですが「糖質80%オフ」と書かれていても、それほど糖質の低くない商品がありますからご注意くださいね。

「ヘルシー」「低カロリー」という文字も要注意。

実際に糖質が何グラム入っているのか、表示を見て購入していました。

▼ 当時はこちらのブログに大変お世話になりました。

糖質制限で楽しくそして美しく。(別窓で参照)




7. 無事に出産・家族に感謝!


こうして毎日の食事制限と戦っていたのですが、妊婦検診の度に「赤ちゃん、大きいですねー!」

かなりのストレスでした・・・

この妊婦検診のエコーですが、多少誤差もあるようです。

あまりにも大きかったため、診察で測り直しになったこともありました。

<35週時点>

検診エコー:3209g
診察室計測:2853g ← こちらに修正

結構な誤差です。

大きすぎてあまりにも心配な時は、主治医に相談してみましょう。

ちなみに早産で出産しましたが、36週で3280グラムでした。。。

誤差を修正したとは言え、確かに、平均よりは遥かに大きかったです。

出産直後、赤ちゃんに低血糖が起こらないかを診てもらいます。

うちは特に異変もなく順調でした。

「無事にお腹から出た」

もう何よりもホッとしましたね。

私は子宮頸がん検診にも引っかかっていて軽度異形成でしたが、そちらはそれほど心配ではありませんでした。

「異形成は、胎児には影響ない」と言われていたので・・・。

夫も理解・協力してくれていて、妊娠糖尿病発症前のこの時点では比較的平和な日々でした。

それが一転、妊娠糖尿病は、自分の血糖(=食べたもの)が直で胎児に影響している、流産・巨大児・低血糖のリスク・・・

ものすごいプレッシャーです。
そして食事制限のイライラ。常に空腹。

妊娠中にストレスは良くないと言いますが、先生からは

「胎児にとってストレスは良くないですが、高血糖の方が更に悪いです」

そうはっきり言われていました。

ストレスがたまっても食事療法は守ってください、と。

そういった色んな状況が出産と共に終わって、まずはひと段落でした。





もちろん、産後は万々歳!!!・・・ではありません。

産後は産後で、

・いつから血糖値は正常に戻るの?

・産後も血糖測定するの?

・このまま糖尿病に移行するの?

・そもそも病院食が少ない

(産まれてもしばらくは空腹の日々でした)

結局、産後も多少のストレスは残ります。

加えて授乳。
相変わらず異常な空腹感との戦いです。

授乳中は「食べても食べても太らない・好きなだけ食べて良し」なんて言いますが、妊娠糖尿病後の授乳は食べ放題ではありません。

それでも「とりあえず産まれた」そこは第一関門突破でした。

そうそう、妊娠糖尿病中は食事制限のイライラから夫婦仲も絶好調に悪かったのですが、産後は徐々に円満に戻りました。

妊娠糖尿病の中で、多少、夫婦関係が悪くなるケースはありますよね。

例えば、このようなこと。

「食事制限で苦しんでいる私の目の前で、夫は平然とスイーツ三昧」

「妊娠糖尿病を、お前の健康管理が悪かったからだと非難された」

もし今、夫婦仲が最悪だとしても、余裕があれば「産後一年ぐらい」様子を見てくださいね。

唐突に改善されることがあります。

勿論、私も前回の結婚では子ども0歳で別居→そのまま離婚していますから、産後クライシスは理解できます。

(うちは産前もクライシスでしたけど・・)

なので産後に夫婦仲が改善されて良くなることもありますし、

改善の余地なく更に悪化する場合もありますから一概には言えませんけれども、

「もし余裕があれば」夫婦は長い目で見ることをお勧めします。

うちも一時の険悪な時期を超えて、以前より更に絆が強くなりました。

試練は予想外の贈り物かも知れません。


妊娠糖尿病は「妊娠中」より

「産後」の方が 危 険 です!!!



産後の注意点(失敗談?)をまとめていますので、こちらを反面教師に。。。
あなたが、より良い出産を & 産後はあたたかい気持ちで、安心して過ごせますように。